かにはなんで赤いの!?〜かにの赤色に含まれる意外な成分〜
蟹といえば冬の味覚の王様ですよね!
今回は蟹に含まれる成分についてお話します。
蟹は高タンパクで、脂肪も糖分も少なく低カロリーな食材のため、
ダイエット向きの食材でもあります。
しかも栄養価が高いのが特徴です。
蟹の種類によって多少栄養成分の違いはありますが、
基本的にはビタミンB1、B2、B12、ナイアシン、
亜鉛、鉄、銅などのビタミン・ミネラルも豊富で、
マルチに栄養を摂取できる健康的な食材です。
そして「タウリン」も豊富に含まれています。
タウリンは栄養ドリンクでよく耳にする成分ですよね。
タウリンは肝機能の向上に役立つほか、血圧を正常に保ったり、コレステロール値、
血糖値を適正にしてくれる働きもあります。
また胆石や動脈硬化の予防など、その効果は多岐に渡ります。
【蟹に含まれる主な栄養素】
■タンパク質
タンパク質は血液や皮膚、筋肉、内臓などを構成するための栄養素です。タンパク質は体の中で分解されてアミノ酸に変わります。
アミノ酸には血液、皮膚、筋肉、内臓などを構成する働きがあります。
またアミノ酸には体内に入ってきた細菌やウィルスなどと闘ってくれる役割もあります。
■タウリン
タウリンは先ほども説明しましたが、栄養ドリンクでよく耳にする成分です。タウリンは肝機能の向上に役立つほか、血圧を正常に保ったり、コレステロール値、
血糖値を適正にしてくれる働きもあります。
また胆石や動脈硬化の予防など、その効果は多岐に渡ります。
■亜鉛
亜鉛は酵素を構成する成分で、人間が健康に活動する上では欠かせない栄養素です。酵素には、栄養素を吸収したりエネルギーに変えたり
体内で起きる様々な反応の時に必要なものだとされています。
■銅
銅にはヘモグロビンの合成を助ける働きがあります。また免疫細胞のエネルギー代謝に関わる構成成分でもあるので、免疫力を上げる効果が期待できます。
■蟹の赤い成分の正体は「アスタキサンチン」!
これらの栄養素の他にも、蟹を語る上で外せないのが「アスタキサンチン」という成分です。
これは天然の赤い色素で、蟹以外には鮭や海老などにも多く含まれる、カロテノイドの一種です。
カロテノイド類は他に、にんじんやかぼちゃなど緑黄色野菜に含まれる色素のベータカロテン、
トマトの色素のリコピンなどがあり、これらの天然色素は総じて強い抗酸化作用を持っています。
ところが、これらのカロテノイドの抗酸化力を大きく上回ると言われているのがアスタキサンチンなのです。
アスタキサンチンはベータカロテンの約40倍、ビタミンEの約1,000倍もの抗酸化作用があることが分かっています。
アスタキサンチンの強力な抗酸化作用は、以下のような効果があります。
●動脈硬化、肥満予防効果
アスタキサンチンは活性酸素の発生を抑え除去してくれるため、動脈硬化を防ぐ効果があるほか、肝臓疾患の抑制作用も期待されています。
また、脂質の酸化を抑制する働きがあり、脂質代謝のアップ、運動中の脂質利用を高める効果があるので、
アスタキサンチンを摂取し運動を取り入れることで脂肪燃焼効率が高まります。
●美肌、アンチエイジング
アスタキサンチンが持つ強力な抗酸化力は、肌の老化の原因となる活性酸素の発生を抑え、美白、美肌、アンチエイジングに役立ちます。
●筋肉の疲労を軽減する効果
アスタキサンチンは筋肉疲労の軽減や、疲労物質である乳酸の生成を抑制すると考えられています。
また、運動中に発生する活性酸素を除去し、
筋肉痛の原因である筋損傷を軽減する効果もあるとされています。
更には、眼精疲労の改善にも有効という研究結果もあります。
がんや生活習慣病の予防をはじめ、疲労回復や美肌効果、
そして体脂肪が消費されやすくなる効果までも!
蟹にこれほどのダイエット・健康・美容効果があったとは驚きですよね。
蟹のありがたみが更に増してしまいます。
価格的にそう頻繁には食べられませんが、
食べる機会がありましたらアスタキサンチンの効果を是非思い出してみてくださいね。
こんなに凄い抗酸化力があるとは知らずに、
「美味しいから」という理由で蟹を食べる人がほとんどなのではないでしょうか?
今後はもしかしたら、「ごちそう」から「健康食品」としての蟹になるかもしれませんね。